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ハードカバーそうか、もう君はいないのか
新潮社 

[ ⇒ Amazon.co.jp ]
価格:¥1,260
ポイント:12pt
出版日:2008-01-24
セールスランク:591
ハードカバー

通常24時間以内に発送
著者:城山三郎
出版:新潮社
(ASIN:4103108177, ISBN:4103108177, EAN/JAN:9784103108177)
カスタマーレビュー:評価平均:4.5(全レビュー数:24)
 評価:4ある夫婦の愛のカタチ (2008-12-31)
経済小説の泰斗であり論客でもあった城山三郎氏の遺稿が、癌で先立った妻の容子さんを回想したエッセイであったことがまず意外なのですが、売れているとのことで手にとりました。
もっとウェットなもの(例えば闘病記的なもの)を想像していたのですが、城山氏が奥さんとの出会いから別れまでの思い出を語る文章は、容子さんへの愛にあふれていて、逆にほのぼのとした読後感になりました。おそらく、容子さんの明るくて天真爛漫な性格がそう感じさせるのかもしれません。
昨年、城山氏も亡くなった訳ですが、巻末に掲載されている城山氏の次女の紀子さんの文章を読んで、私も死んだ後に子供からいい夫婦であったと思われるような夫婦でありたい、と思いました。
どちらかというと堅物のイメージが強い城山氏がこのようなノロケ的な文章を残していることが、この夫婦の愛情というものを十分に証明しているように思います。
 評価:1ご冥福を、ただただ、お祈りいたします (2008-12-29)
「あっという間の別れ」 と、述壊しているように、城山氏は、ご令室との死別を、認められず、引きこもって、職業人としての再生を果たす事が出来なかったように思える。 したがって、本書では、死別の喪失感が、色濃く滲み出ており、心身ともに疲弊し、自己の死でもって答えたという著者の生き様が感動を呼ぶのかも知れない。
 配偶者の死は、自分の半分が死んでしまったゆえに、当人の人間としての再生、新たな生まれ変わりが達成される機会でもある。その機会を達成できなかった著者に深い哀悼の念を禁じえない。この☆一つは、城山氏を当然に援助すべき人々が、果たすべき仕事を果たさなかった故の著書であるからである。

 まず、ご令室の病状について、本人はもとより城山氏にすら、正確な告知を怠った医者には、理解に苦しむ。ご子息らに告知して、当人らに告知しなかったという事は、インフォームド・コンセントの時代に、医師の職業的怠慢では無いだろうか? 城山氏に告知がなされていれば、「あっという間の別れ」 ではなく、相応の準備が出来ていたのではないか。また、しかるべき治療を選択されていたのではないだろうか。
 つぎに、理解に苦しむのは、新潮社の編集者の振る舞いである。 城山氏が、心身ともに疲弊して、まともな状態ではないと解っていた筈である。そうした状態にもかかわらず、療養を勧めずに、ご令室のことを書くように勧めるのは、一種の殺人行為ではないでしょうか。困窮しているものに、鞭打つ振る舞いである。この本の出版で、利益を求めていたとすれば、出版社とその編集者は、人の命よりも、利潤を選んだのだろう。

 著者が、ご令室と死別しての悲嘆の7年間に、専門的なグリーフケアを、受ける機会が無かった事が、悔やまれます。
 今は、彼岸にあって、お二人で過ごされていることが救いです。お二人のご冥福を、ただただ、お祈りいたします。 合掌
 評価:5こんな夫婦でありたい (2008-10-25)
夫婦愛に感動致しました。偶然のいたずらのような出会いから、奥様が亡くなられるまで、城山三郎さんにとって奥様がいかに大切な存在であったのかが伝わってきました。しかしながらこの本で最も素晴らしかったのは娘さんが書かれた最終章です。奥様への想いを抑え気味にするようすすめたのはこの娘さんであったことや、奥様との最期の別れの様子、城山三郎さんの晩年についてなど、ご自身では書けなかったエピソードを娘さんの視点から補完されたことで、ご夫婦の愛の軌跡が立体的に描きあげられ、思わず涙してしまいました。私にも結婚して十数年になる妻がおりますが、城山三郎さんご夫婦のように添い遂げられる夫婦でありたい、と改めて思いました。
 評価:5夫婦とは、この世で一番尊い存在かもしれない、と思いました。 (2008-10-16)
妻を失う、ということの辛さ、と語るには余りにも大きな喪失感を城山三郎さんの文面から間接的に体験させていただくことが出来ました。きっと自分もそうなるに違いないだろうと思いました。男にとって、それほどまでに妻の存在は大きい。妻は一歩下がって夫を立てているようにみえるも、夫ほど妻に何もかも頼りきっている存在はちょっと他に探せないように思う。「そうか、君はもういないのか」取り残された夫は誰もがそうつぶやいて虚空を眺めることでしょう。城山さんの、率直な語り口が、妻と生きる人生の醍醐味を描いてらっしゃるように受け止められました。いつかやってくる日なのですね。その時、悔いの残るようなことだけはしておきたくない、と考えました。城山さんご夫婦が如何に愛情を持ってお互いが接していたかが良く伝わってまいります。せめて、夫婦でいられる間は、いつも愛を持って暮らしてゆこうと思いました。
 評価:5溢れるばかりの愛・・・ (2008-09-28)
久しぶりに胸が熱くなった。
亡き妻との出会いから別れまでが、淡々と深い愛情で綴られる。
瞬く間にその優しさ・愛情に引き込まれ読みふけっていた。

巻末にある、次女が記した「父が遺してくれたもの」で、涙が溢れ出た。
著者の想いと、次女の想いが、見事にシンクロしたからだ。

読書後、個人的に、良い意味で妻・家族に優しくなっているように感じる。

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