アーティスト本にありがちな、「誉めすぎる傾向」がなく、とてもからっと淡々と書いている本です。プロになるまでの話、小室氏の音楽に対する考え方、デビュー当時の彼らを取り巻く環境、周囲の人間のことなど、よく取材してしっかりと書かれています。TMのファンでなくても、例えば、壁にぶちあたったビジネスマンでも、読んで面白い本ではないかと思います。
小室哲哉氏は、消費者優先型のセンスで曲を創っている。だから従来の生産者優先型の考えしかない人から批判も出てくる。でもそれは小室氏が「プロとしてやるなら、売れなければいけない」、この手法を取っただけなのである。日本で、ダンスと歌の融合を始めたのも、ダンスミュージックでヒットしたのも、「音楽プロデューサー」という言葉を大衆に広めたのも、小室哲哉氏である。